2017/12/21

スターウォーズ、レイの親の正体が何者でもなかった理由とは?

「スターウォーズ/最後のジェダイ」が世界中で劇場公開され、衝撃の事実が発覚しています。長年謎に包まれていたレイの両親の正体がついに明らかになったのです。意外にもその答えは「誰でもない普通の人」というあっけないものに。そしてなぜそのような展開になったのかを解説します。

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レイの親はルークでもなければハン・ソロでもない!

「スターウォーズ/フォースの覚醒」を見る限り、ほとんどのファンはヒロインであるレイは、誰か重要な人物の娘ではないかといった予想を立てたはずです。

それがファンの間では様々なセオリーになって飛び火しました。ある人はルークの娘だと言い、またある人はハン・ソロの娘だと言い、またある人はオビ=ワン・ケノービの孫ではないかと考えました。

さらにパルパティーン(ダース・シディアス)の孫だ、といった過激な予想から、デル・ミーコとアイデン・ヴェルシオの娘だといったゲームの世界にまでセオリーは広がりを見せます。

その全てのセオリーに共通しているのが、前述したように「需要人物の血を引いている」という点です。しかし「スターウォーズ/最後のジェダイ」でそれは見事に覆されました。

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レイの親が何者でもなかったことで何が変わったのか

決定的だったのは、カイロ・レンとレイの会話のシーンです。カイロ・レンはレイに「お前の両親は何者でもなく、ジャクーでガラクタを回収して生計を立てていた夫婦で、すでに死んでいて砂漠の墓地に眠っている。彼らは酒を買うために金に困ってお前を売っただけだ」と衝撃の事実を告げました。

これによってレイは、一つの希望を失いました。フォースを使える自分は、誰か特別な人間の子供なんじゃないのか、という希望です。

レイは、ずっと自分の両親のことを待ち続けていました。いつか必ず自分を迎えに来てくれると信じていたのです。そして記憶にほとんどない両親が、もしかすると偉大なジェダイなのではないか、何か理由があって自分を捨てたのではないか、といった希望にすがっていたのです。

しかしながら、カイロ・レンの話によってそれは完全に否定されました。レイの両親は、勇敢な人間でもなく、特別な能力を持つ人間でもなく、ただの貧しい生まれの男女だったのです。

彼女自身、ルーク・スカイウォーカーから訓練を受けている最中、ダークサイドの誘惑にまけて洞窟の奥底へと落ちたとき、ループする鏡に映った自分の姿を見て、そのことに気づいていました。

そしてカイロ・レンに事実を伝えられると、新たな決意をするのでした。自分は自分の力で生きていくしかない、という。その瞬間、スターウォーズの世界に大きな変化が生まれたのです。

それまでスカイウォーカーファミリーVSパルパティーンという縮図だったスターウォーズのユニバースが一気に広がりを見せ、特定の家系のストーリーではなくなったのです。

そしてジェダイというブランドが、それまでのエリート集団から、一般市民の手に渡ったのでした。ラストシーンに登場した少年にもフォースの力が宿っていたのがなによりの証拠でしょう。

誰もがジェダイになる可能性があり、同時に誰もが邪悪な力を持つことができるストーリーに方向転換したのです。

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ライアン・ジョンソン監督がレイの親を無名の人物にした理由

「スターウォーズ/最後のジェダイ」の監督、脚本を手がけたのはライアン・ジョンソンです。では一体どうして彼は、あれほど意表を付いたストーリーに仕上げ、多くのファンの期待を裏切る展開を作ったのでしょうか。

それに対して、ライアン・ジョンソン監督がメディアのインタビューに応えています。

「『お前の両親は誰々で、お前の立ち居地はこうだ』というのはレイにとって一番言われて簡単なことだし、視聴者にとっても簡単な答えだ。それで願いが叶って『やったね、私はこういう人物だったんだ』となるより、『お前にはその答えは決して分からないのだ』という言葉のほうが、聞くに堪えないと思う。

そして答えが分からない、という状況をカイロ・レンが利用してレイを自分のサイドに引き釣り込もうとする。そのとき彼女は、自分の足で立ち、自分が何者であるかを自分で定義しなければならなくなるんだ」

レイの両親が誰ともつながりがなかった、ということに多くのファンががっかりしたことは間違いないでしょう。しかしライアン・ジョンソン監督がこのようなストーリーを創り上げたのは、「スターウォーズ/帝国の逆襲」の名シーンのインパクトが頭にずっと残っていたからだそうです。

そのシーンとは他でもなく、ダース・ベイダーがルーク・スカイウォーカーに自分の正体を明かすシーンです。「ルーク、お前の父親は私だ」というフレーズは今もなお語り継がれる名セリフ。

あのシーンを境に、それまで邪悪な男だったダース・ベイダーがただの悪者という枠に収まらなくなったのは言うまでもないでしょう。憎らしい敵だけど父親。それを否定しようとするルークの「No」という叫び声。あの瞬間、ルークにとっても、視聴者にとっても一番聞くに絶えない答えが提示されたのです。

「ルークの『NO』はオーディエンスの気持ちを代弁したセリフでもある。我々視聴者はあのシーンが憎い。なぜなら『ダース・ベイダーはただの悪い奴』という最も簡単な答えを奪い、状況を困難にするほどのインパクトがあるからだ。

私はあのシーンに相当するインパクトのある答えをこの映画に求めていた。それがあのシーン(レイの両親は何者でもなかったというシーン)だった」

家族がいないと思われていたルークには実はダース・ベイダーという家族がいました。一方でどこかに家族がいると思われていたレイには誰もいなかったという対照的なオチ。オチは違えど、その瞬間に主人公が強い葛藤を抱き、心を揺さぶられたという点においては共通していたのです。

カイロ・レンがレイに嘘をついていた可能性は?

一方でカイロ・レンがレイを精神的に揺さぶるために嘘をついたのではないか、といった憶測もできます。どうしてもレイを自分の仲間に引き入れたかったカイロ・レンとしては、嘘をついたとしてもおかしくはないでしょう。

それについてライアン・ジョンソン監督は次のように語っています。

「続編でストーリーがどこに向かうかは自由だ。私自身の考えでは、カイロ・レンはチェスのような心理戦で嘘をついたとは思えない。そうかもしれないけど、私はそうは思わない。

彼は本当にそう信じているし、彼女も信じている。ただ、こういう映画には違った解釈が必ず入ってくるものだから」

スターウォーズ・エピソード9でライアン・ジョンソン監督は続投しないことが決まっています。続編を撮るのはエピソード7のJ・J・エイブラムス。それによってまた別の解釈が加わるのは避けられないでしょう。

しかしながらとりあえず、ライアン・ジョンソン監督が創り上げたスターウォーズの世界の中では「レイの親は誰なのか」の謎に終止符が打たれたと考えられそうです。

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