キャンディマンのあらすじと内容!ネタバレなし

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鏡を見ながらキャンディマンと5回唱えたら、フックをつけた片腕の男が現れ、ずたずたに切り裂かれる。今日紹介する作品はそんな都市伝説に基づいたホラー映画キャンディマンです。ではさっそくあらすじを紹介していきます。

映画キャンディマンのネタバレなしのあらすじ解説
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キャンディマンのあらすじ

ヴィジュアルアーティストのアンソニーはシカゴでギャラリーのディレクターをしている恋人ブリアンナと一緒に暮らしていました。

ある晩、ブリアンナの弟が恋人を家に連れてきては、突然みんなの前で怖い話があるといって語り始めました。

話とは1990年代に ヘレン・ライルという名前の白人女性の身に起こった出来事です。当時ヘレン・ライルはキャンディマンと呼ばれる男の正体についてリサーチしていました。

彼女が政府の公営住宅プロジェクトによって建設されたスラム街カブリーニ=グリーンにキャンディマンの取材に訪れると、やがてキャンディマンを自分のところにおびき寄せてしまい、正気を失った彼女が次々と人々を殺していくのでした。

ヘレン・ライルは正気を失いながらもキャンディマンによって誘拐された黒人の男の子をがれきの火の中から救い出しました。しかしそのときにヘレン・ライルは火に焼かれて死んでしまうのでした。全てはキャンディマンの仕業だったのです。

その話を聞いたアンソニーはキャンディマンに強烈な興味を持ち始め、今ではほとんど住人がいなくなったカブリーニ=グリーンの跡地へと行きました。

そこでアンソニーはランドリーを経営するウィリアムと知り合います。ウィリアムも子供の頃、キャンディマンと遭遇したことがあり、アンソニーにキャンディマンのことを聞かせてくれました。

キャンディマンの本名は、シャーマン・フィールズ。彼には片手がなく、腕の部分には鋭いフックが刺さっていました。そんなシャーマン・フィールズのことを警察が探していました。なんでもシャーマン・フィールズが剃刀を入れた飴玉を子供たちにあげていた、という容疑がかかっていたからです。

ある日、ウィリアムが洗濯をしようと、カブリーニ=グリーンの中にあるランドリーに行くと、壁からキャンディマンことシャーマン・フィールズが出てきました。キャンディマンはそこで少年のウィリアムにも飴玉を渡します。怖くなったウィリアムはそこから逃げるように出て行こうとすると、すれ違いで大勢の警官たちがランドリーに入ってきてはシャーマン・フィールズを殺害してしまったのです。

そしてシャーマン・フィールズが殺害された後も、飴玉の中に剃刀が混入していた事件は続きました。そう、シャーマン・フィールズは冤罪を着せられたのでした。

彼が亡くなってからもキャンディマンの目撃証言は続きました。そしていつしかキャンディマンと鏡の前で5回唱えると、キャンディマンが鏡の向こう側に現れ、彼を呼んだ人を殺しに来る、というのが都市伝説として伝わるようになったのです。

この話を聞いてますますアンソニーはキャンディマンの話にのめり込んでいき、アート作品にキャンディマンのストーリーを反映させていきます。そしてある晩、アンソニーはあろうことか恋人と鏡を見ているときにキャンディマン、キャンディマン、キャンディマン、キャンディマン、キャンディマンと5回唱えてしまうのでした。

 

また、アンソニーは鏡のアート作品をつくり、キャンディマンと5回唱えたら彼が現れる、という説明を作品に書いて展覧会に来た来客たちの好奇心をくすぐりました。

そしてそれを見た人々が遊び半分で鏡を見ながらキャンディマンを召喚してしまい、次々と殺されていってしまうのでした。

キャンディマンの見どころ

本作は1992年公開の映画キャンディマンの続編でシリーズ4作目にあたります。監督を務めるのは黒人女性の新人監督ニア・ダコスタ。そして脚本は映画「アス」や「ゲットアウト」などの作品でお馴染みのジョーダン・ピール監督がてがけています。

ジョーダン・ピール監督といえば近代の黒人ホラー映画のジャンルを確立させた人物であり、このキャンディマンもまさにそのジャングルにあてはまる作品に仕上がっていました。

キャンディマンシリーズはクライヴ・バーカーの小説『禁じられた場所』に収録されている『The Forbidden』というショートストーリーが基になっていて、実際にあった話ではありません。

しかしながらかつてシカゴには実際に公共住宅のプロジェクトとして建てられたカブリーニ=グリーンは存在していましたし、白人の都合である時には黒人たちがスラム街に住まされ、またある時にはそこを追い出され、同じ場所に高級住宅地が立てられる、といった背景は史実に基づいていて、フィクションではあるものの白人至上主義のアメリカ社会を反映しているストーリーといえそうです。

そして本作は、そんな社会の闇をキャンディマンという黒人の亡霊、あるいはダークヒーローを通じて描いていて、人種差別映画とホラー映画を上手く融合させているのが特徴です。

簡単にいうと、意地悪な白人たちが次々と黒人の亡霊キャンディマンに残虐に殺されていく話ですが、解釈によってはダークなヒーロー映画と捉えることもできそうです。そう、キャンディマンは黒人にとっては救世主、または復讐請負人ともいえますね。

ただの無差別殺人鬼の都市伝説ホラー映画を期待して見ると、おそらく意表を突かれるはずです。それだけ黒人差別の歴史が反映されている映画であって、長年の差別や不当な扱いの恨みがキャンディマンという亡霊によって受け継がれていくストーリーになっていました。

本作のストーリーをより理解するためにぜひ鑑賞前に1992年公開のキャンディマンを見てみてください。シリーズ全部を見る必要はないのでせめてキャンディマン・ワンだけを見ると、どのように本作と話がつながっているのかが分かり、サプライズや恐怖が倍増するはずです。