映画ルームの感動と奇跡のトリビア&裏話まとめ

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1、ジェイコブ・トレンブレイが苦手な演技とは?

本作で名演技を見せた天才子役との呼び声も高いジェイコブ・トレンブレイ君ですが、実は苦手な演技がひとつあります。それは「怒鳴る」演技。

母親のジョイに対して、ジェイコブ・トレンブレイ君扮するジャックがケーキにキャンドルが刺さっていないと言って怒るシーンがありますが、ジェイコブ・トレンブレイ君が怒鳴ることができなかったために、あのシーンでOKが出るまでには何度も撮り直さなければならなかったそうです。

最終的に彼に大声を出させるために、監督も含めスタッフ全員が大声を出しながらジャンプをするというエクササイズが行われ、そのおかげでジェイコブ・トレンブレイ君もやっと大声を出せるようになったといいます。怒鳴ることができないなんて、どれだけ育ちがいいんだよって感じですね。

2、ブリー・ラーソンの驚異の役作りとは?

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母親のジョイを演じたブリー・ラーソンは役作りのために1ヶ月間電話、インターネット、食事などの制限をして実際に部屋に閉じこもって生活することがどんなことかを体験したそうです。

もともと家にいることが好きなブリー・ラーソンは1ヶ月ぐらい閉じこもることは休暇のようなものだと高をくくっていたようですが、実際にやってみると、4週間目になると気分が落ち込む、1日中泣くようになったそうです。ものすごい役者根性ですね。

また、ブリー・ラーソンは不健康な表情をリアルに出すために撮影中一度も顔を洗わなかったと言います。もちろんこの期間中ずっとノーメイクで過ごしたそうです。

さらに実際の母親と息子の関係に近づこうと、ジェイコブ・トレンブレイ君の家を訪問し、レゴで一緒に遊ぶなどして関係を深めていったそうです。

3、ジェイコブ・トレンブレイはカツラだった!?

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物語の前半でジェイコブ・トレンブレイ扮するジャックは女の子のような長い髪の毛をしていましたが、実はあれはカツラです。劇中、髪の毛をばっさり切るシーンがあり、感動的な一面でしたが、そもそもあの髪の毛は偽物だったのです。

そのせいかジェイコブ・トレンブレイ君は「カツラはとても痒かった」とインタビューで答えています。地毛をあそこまでロン毛にしたいかとの質問にも「嫌だ」と正直にNGを出しています。

4、引用と事実

誘拐犯であるニック(Old Nick)は、17世紀から伝わるキリスト教における悪魔の名前が由来となっています。

また、母親のジョイはジャックに1844年に発行されたフランスの小説「モンテ・クリスト伯」のストーリーを聞かせるシーンがありますが、その小説では主人公が無実の罪で監獄に送られ、長い年月を過ごす不運を背負っている、という共通点がありました。

ジョイの母親であるナンシーが家で読んでいた小説はマーカス・ズサックの「The Book Thief」。その主人公マックスは、第二次世界大戦中のドイツ軍から隠れるために長い間地下室に閉じこもっていた、というのが小説のあらすじです。

こうした引用はさておき、あまりにもリアルな描写から映画「ルーム」は実際にあった事件を基にしたのではないかと思われがちです。しかしこれに関しては原作者のエンマ・ドノグエが否定しています。あれほどのリアルなストーリーを想像で書いたというのもまたすごいですね。

5、ジョイの部屋にあったポスター

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ジョイが子供のときに使っていた部屋が事件後もそのままの状態に保たれていましたが、その部屋の壁には音楽バンド「Phantom Planet ファンタム・プラネット」のポスターが張ってあります。ピンボケして見ずらいですが、ピンボケになっているのは監督の意図的なものです。

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というのもこのバンドのリードボーカル、アレックス・グリーンワルドはジョイ役を演じたブリー・ラーソンの恋人なのです。まさにあそこは愛情が詰まった部屋だったのです。

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6、シェイリーン・ウッドリーが主役になるかもしれなかった

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ジョイ役のオーディションで最終テストにまで残っていたのはブリー・ラーソンとシェイリーン・ウッドリーでした。シェイリーン・ウッドリーといえば24歳の若手女優で「ファミリー・ツリー」、「ダイバージェント」、「きっと、星のせいじゃない」などで注目されている逸材です。

それに対し、ブリー・ラーソンはこれまで「ザ・ギャンブラー/熱い賭け」、「ショート・ターム」、「21ジャンプストリート」といったマイナーな映画の脇役をこなすことが多く知名度的には分が悪かったです。

それでも最終的にはブリー・ラーソンがこの役を射止め、見事アカデミー賞主演女優賞にまで輝いています。ちなみに二人以外にもエマ・ワトソン、ミア・ワシコウスカ、ルーニー・マーラなどの実力派女優たちがオーディションを受けていたそうです。

7、ラストシーンの奇跡

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ラストではジョイとジャックが自分たちが長年過ごした部屋を見に行き、「思い出の場所」と別れを告げて物語は幕を閉じます。そのときちょうど空から雪が降ってきて、画面はエンドロールに移行します。

実は雪のシーンはプロダクション・デザイナーを担当したイーサン・トブマンがこだわったシーンで、もともとは人工の雪を降らせる計画でした。しかし予算の問題から計画は中止に。ところが撮影当日、カメラを回し始めると、本物の雪が降ってきたのでした。

8、ジャックの性別

ジェイコブ・トレンブレイ君のあまりにも上手い演技のせいで、多くの視聴者がジャックの性別について混乱したようです。髪の毛が長く、女の子のような仕草をしていた彼が「ジャック」と呼ばれていたのは、父親から身を守るためにジョイが意図的にしたことだろうといったふうに考えた視聴者も多かったようです。

しかしながら製作者側の意図は、ジャックが髪の毛が伸びきった状態だったのは、そもそも部屋の中にハサミがなかったからだというのが理由だそうです。これはニックが凶器となる刃物を置いておかなかったからです。

また、長年母親としか接していないジャックにとって男の子がどういうものかが分からず、女の子のようになってしまった、というのも理由の一つだそうです。

9、映画ルームはレオナルド・ディカプリオのアカデミー賞受賞を予言していた

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母親ジョイの部屋には、実は俳優レオナルド・ディカプリオの写真が壁に飾ってあります。ちなみにジョイを演じたブリー・ラーソンはレオナルド・ディカプリオと同じ日にアカデミー賞を受賞しています。まるで映画が二人の”共演”を予言していたかのような奇跡ですね。

10、アカデミー賞で起こった偶然

2015年に公開された映画で第88回アカデミー賞にノミネートされた作品のうち、「部屋(最優秀作品)」、「インサイドヘッド(最優秀長編アニメ)」、「Joy(主演女優賞ノミネート、ジェニファー・ローレンス)」の3つの作品において登場人物に「ジョイ」の名前が使われる偶然が起こりました。

「joy」は英語で「喜び」を意味しますが、3つの作品の中で最も人生の喜びを上手く表現したのが「部屋」のジョイだったのかもしれません。