スティーヴン・スピルバーグ監督の『ディスクロージャー・デイ』には、自身の過去作へのオマージュ、実在のUFO伝承、宗教的象徴など、数多くのトリビアが散りばめられています。そこでこの記事では主なものをリストアップしていきます。
未知との遭遇
本作には、スピルバーグが監督した過去のエイリアン/SF映画『未知との遭遇』への言及が散りばめられており、それらの作品で起きた出来事が本作の世界でも扱われています。 劇中のニュース番組で流れるアーカイブ映像の中には、『未知との遭遇』の母船が雲から現れるシーンや、『E.T.』の宇宙船に似たシーンが含まれていましたね。
また、登場するエイリアンの外見は、『未知との遭遇』に登場した大きな目と細い手足を持つ「グレイ」のデザインに酷似しているのもオマージュといっていいでしょう。
インディ・ジョーンズ
劇中に登場するモーテルの名前が**「Inn-Di-Ana(イン・ディ・アナ)」**となっており、シリーズへのユーモラスな言及となっています。また、列車内のピアノの保管箱は『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』のもの。
激突!
緊迫した列車の衝突シーンは、スピルバーグの初長編『激突!』で構想されていたものの実現しなかった「トラックが乗用車を走行中の貨物列車に押し込む」というアイデアを、数十年越しに実現させたものです。また、 列車事故のシーンは、スピルバーグが子供の頃にオモチャの汽車を衝突させて撮影したという自身のルーツへの言及です。それは映画『フェイブルマンズ』でも描かれたエピソードでもあります。
TAKEN
エイリアンが子供を誘惑するために**「親しみやすい動物」**(鹿や狐など)の姿を借りるという設定は、スピルバーグが製作総指揮を務めた2002年のミニシリーズ『TAKEN』で使われたアイデアを再利用したものです。
ニクソン
劇中でダニエルが見る映像の中に、ニクソン大統領が俳優のジャッキー・グリーソンにエイリアンの死体を案内するシーンがありましたが、あれはUFO愛好家だったグリーソンが実際にニクソンから死体を見せられたという有名な都市伝説に基づいています。ちなみにニクソン大統領がエイリアンの死体を案内する映像の日付は「1973年2月19日」となっていますが、これはニクソンの日誌において、彼が実際にフロア州でジャッキー・グリーソンのゴルフ大会に出席していた実在の日付と一致させています。
ロズウェル事件
1947年にニューメキシコ州ロズウェル近郊でアメリカ陸軍航空軍の気球が墜落。その際、墜落した宇宙人の乗り物(UFO)が回収されたといった陰謀論がささやかれ話題となりました。この事件はロズウェル事件として知られ、大きな注目を集めました。
一方、劇中エイリアンの存在が「79年間」隠蔽されてきたという設定は、映画の舞台である2026年から逆算すると、実在のロズウェル事件が起きた1947年と一致します。
聖クララ(St. Clare)
ジェーンが逃げ込む修道院の名前「St. Clare of the Dawn」の聖クララは、実在する「テレビと電気通信の守護聖人」です。彼女は病床で壁に映るミサを遠隔で見たという伝説があり、テレビ放送を使って真実を伝える本作の結末を暗示しています。また、聖クララは「良い天気」「洗濯」「眼病」の守護聖人でもありま、気象予報士であるマーガレットや、物語の核心である「目(視覚)」というモチーフとも密接に関係しています。
聖痕
ジェーンが十字架を手に押し当てて血を流すシーンは、キリストの受難の傷が体に現れる「聖痕」を視覚的に表現しており、彼女が人類に真実をもたらす救世主的な役割を果たすことを象徴していました。
白雪姫の楽曲
マーガレットが幼少期に歌う「いつか王子様が(Someday My Prince Will Come)」は、森の動物たちとの繋がりを示すだけでなく、子供時代の無垢さの喪失を象徴する完璧な選曲とされています。あの曲はディズニーアニメ「白雪姫」の楽曲としても知られています。
エドワード・スノーデン
ジョシュ・オコナー扮するダニエルのモデルは、実際にアメリカ機密情報を暴露したエドワード・スノーデンがモデルになっています。どことなく、スノーデンの雰囲気とも似ていましたね。
クリック音
マーガレットが放送中にクリック音を発し、神経学的な異変を見せるシーンは、2011年にアメリカのレポーター、セリーン・ブランソンが生放送中に脳の不調で言葉が話せなくなった実際の事件をモデルにしていると言われています。













