テネットの疑問を全部解説!マスク、消滅、同一人物、マックスの真相

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映画テネットが日本で劇場公開されてからしばらくたちますが、いまだによく理解できなかった、といった質問が多く寄せられています。

そこでこの動画では最も多かった質問に答えていきたいと思います。テーマはずばり、あなたが実は勘違いしているテネットの設定です。

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ニールはなぜマスクをしていないのか

もしニールが未来の主人公に雇われ、何年もかけて過去へと来たのなら、なぜ彼は常時マスクをしていないのでしょうか。

それはマスクが必要なのは逆行中のみで、逆行してからまた順行に戻ればマスクは必要なくなるからです。

それでいうと、冒頭のオペラハウスのシーンでニールはマスクと防具服を着ていましたね。そのことからあのとき彼は逆行中だったことが分かります。

また、オスロ空港に主人公と共に戻ったニールもやはりマスクと防具服を着用していました。

その一方で初めて主人公に出会ったインドのムンバイではマスクはしていませんでした。それもそのはず、あのときすでにニールは逆行から順行に戻っていたからです。

過去の自分と接触してもなぜ主人公は消滅しなかったのか

一番最初に主人公が逆行したときに、彼はテネットの軍隊の一員である女性から、過去に戻ったとしても、決して自分自身とは接触してはいけない、と言われました。

主人公はその助言を破って、オスロ空港にて過去の自分自身と格闘になってしまいます。しかしなぜか未来から来た主人公も過去の主人公も消滅せず、命は無事でしたね。そのことからあの防具服を着ていれば接触してもなんとか無事でいられる、ということが分かります。それはもしかすると、過去の自分に自分の姿を見せていないからなのかもしれませんね。

もしあの格闘シーンでマスクを脱がされていたら、二人は消滅していたのかもしれません。

なぜ死んだはずの登場人物が存在するのか

質問の中で多かったのは、なぜニールやセイターが殺されても、別のニールやセイターが以前として存在するのか、というものです。

これは別の動画でもすでに解説しましたが、テネットでは主人公、ニール、キャット、セイターなど、複数の同一人物が同じ時間軸に登場します。それはターンスタイルと呼ばれる逆行マシーンをくぐって、順行と逆行を繰り返すうちに、どんどん自分自身が増えていくからです。

そしてたとえそのうちの一人が死んだとしても、テネットのストーリー自体がいわゆる無限ループの中の出来事を描いているため、もう一人は生きている、といったことが起こっているのです。

逆行中は若返るのか

逆行マシーンをくぐって、逆行の世界に踏み入れた途端、登場人物が若返られないとおかしい、といったコメントも多くもらいました。これは理論上は確かにその通りだと思います。

しかしもし登場人物が若返ってしまったら、そもそもストーリー自体が破綻してしまうため、若返ることはないと考えていいでしょう。

例えば、もし若返るのだったら、セイターは癌で死ぬことはなくなります。なぜなら逆行して癌が発生する以前に戻ればいいからです。そしたら彼は世界を滅亡に追い込むこともなかったでしょう。そしたらテネットという組織の存在意義すらなくなってしまいます。

あるいは未来の科学者たちも若返りが可能ならば、逆行と順行を永遠に繰り返していれば、未来の環境問題を嘆く必要もなかったはずです。

つまりストーリー上、若返るという設定は使えなかったことが分かりますね。

ニールはなぜ鉄格子を閉めたのか

ファイナルオペレーションを終えたニールは、過去に戻り、地下へと降りていき鉄格子を開け、そしてまた鉄格子を閉め、身を呈して主人公の命を守ります。あのとき、なぜ一度開けた鉄格子を、ニールは再び閉める必要があったのか、という質問もありました。

これに関しては、あのシーンを逆行目線で見れば分かりますが、ニールはあのときセイターの手下が主人公とアイヴスのほうに行かないように、彼らの安全のためにあの鉄格子を閉めたのでした。

そう、ニールはそこまでして主人公を危険から守ったのです。あのシーンをよく見ると、どれだけニールが主人公を慕っているかがよく分かり、そして最後まで主人公のことを考えて死んで行ったのかが理解できます。

ニールは本当にマックスなのか

これに関しては、監督自身が視聴者に解釈をゆだねているので、はっきりとした答えは出ないでしょう。ただ、僕はニールはマックスだと確信しています。それはすでに別の動画でも解説しているとおりです。

ニールが未来から何十年もかけて帰ってきたとなると、ラストシーンで「数年後に雇われた」というセリフの辻褄が合わなくなる、という質問もたくさんもらいましたので、ここで改めて指摘したいと思います。

まず、ラストシーンで主人公がニールと別れる前に、誰に雇われたのか、と聞き、ニールが主人公自身に雇われたことを明かしましたね。

そのときニールは、次のように言いました。
Years ago for me, Years from now for you.

残念ながら、日本語字幕では、これを「自分にとって数年前、あなたにとっては数年後」といったニュアンスで訳してしまったようですね。

しかしながら、もしこの字幕によって多くの視聴者が、まるでニールが主人公から物語の数年後に雇われたと勘違いしてしまったのなら、かなり大きな翻訳ミスです。

Years ago というのは、実は「何年も前」という意味で、Years from nowというのは逆に「今から何年も後」という意味になり10年後でも、20年後でもあてはまるのです。

もし1、2年という短いスパンの話なら、英語ではa few years ago、またはa few years from nowとするのが普通だからです。

ただし、ある視聴者のコメントによると、二回目に見たときにはこの部分だけ字幕が「数年後」から「何年後」かに修正されていたそうです。もしこれから二回目を見に行く方がいたらぜひこの部分を注意してみてください。

さて、僕がなぜニールがマックスであるのか確信しているのか、それはすでに別の動画で述べた伏線の数々だけじゃありません。

まず、クリストファーノーラン本人が、ニールの本名はニールじゃないかもしれない、とあるインタビューで発言していることが一つと、もしニールがマックスじゃなければ、これだけニールとマックスをつなげる多くの伏線を製作側がわざわざ用意する必要が全くないからです。

マックスをニールと同じ髪型、髪の毛の色、出身にする必要もなければ、ニール役を演じたロバート・パティンソンの髪の毛を染めたりする必要もないのです。

なぜ、ニールの髪の毛が茶髪、あるいは黒髪じゃないいけないんでしょうか。それば金髪にする必要があったからです。なぜニールがイギリス英語とエストニア語を話せなければならないんでしょうか。それはそうする必要があったからです。

世界中のあらゆるところの出身地の俳優が出演するハリウッド映画においては、登場人物同士の血縁関係を合わせるために、それこそ英語の訛り、肌の色、髪の毛の色などを合わせたキャスティングをするのが当たり前です。

例えばスターウォーズの続編三部作シリーズのヒロイン役にイギリス出身のデイジー・リドリーがキャスティングされたのは、後々彼女をパルパティーンの孫、あるいはオビワンケノービの孫としてサプライズを起こす意図があったからです。

最終的にレイはパルパティーンの孫ということで落ち着きましたが、実はまだどうするか決まっていなかったエピソード7の段階ではオビワンケノービの孫であることを匂わす、伏線も多く張られていたのです。

テネットも同じように、細部にまでこだわる監督であるクリストファーノーランが無駄な伏線を貼るとは考えにくく、キャスティングの時点からすでにニール、マックスに共通点をもたせているのは、二人が同一人物だからにほかならないのです。

もちろんニールはマックスじゃないと考えるのは個人の自由ですが、製作側の立場に立ってなぜ至るところに伏線を貼ったのか、ということを考えると、自ずと答えは見えてくるのではないでしょうか。

以上、テネットの設定についてでした。

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