【ネタバレ】12モンキーズのあらすじとラストの本当の意味

この記事は 約9 分で読めます。

この時期、多くのパンデミック映画が再注目を浴びている中、カルト的な人気を誇る、1995年公開の映画12モンキーズが再び一部のファンから脚光を浴びています。

果たして12モンキーズとは一体どんな映画だったのか。この記事では、本作のあらすじ、そしてラストシーンの意味を含む、知られざるセオリーを紹介します。

スポンサーリンク

12モンキーズのあらすじ

物語の舞台は2035年。そこでは1996年に拡散したウイルスによって世界の人口の大部分が絶滅し、生き残った人間は地下での生活を強いられていました。

そして地球上では、再び動物たちがのびのびと生きるようになり、人間が支配していた世界はもうそこにはありませんでした。

ウイルスを世界に撒いた犯人は12人の環境テロリスト軍団、12モンキーズだと考えられていました。1996年にウイルスさえ撒かれていなければ今頃人々は地上で生活していたはずです。

そこで科学者のグループは、囚人のジェームズ・コールを、ウイリスがばらまかれる前の過去にタイムスリップさせ、純粋なウイルスを持ち帰って、ワクチンを製造することを思いつきます。

囚人のジェームズ・コールは恩赦を得るためにボランティアという名目で、このミッションを引き受けます。

しかしながらジョームズ・コールには健康の問題がありました。その頃ジェームズ・コールは、自分の幼い頃の悪夢、または幻覚をよく見るようになっていました。

少年のジェームズ・コールが空港にいると、ある男が彼の前で突然、警察に射殺されるのでした。なぜかその光景がジェームズ・コールの脳にトラウマのように焼き付いているのです。

まもなくして科学者たちによって、ジェームズ・コールは過去へと送られました。しかし
手違い遭ったのかジェームズ・コールがたどり着いたのは1996年ではなく、1990年でした。

彼はそこで逮捕され、精神病院に送られます。そこで精神病患者のジェフリー・ゴインズ や精神科医のドクター、キャサリンと出会いました。

ジェフリー・ゴインズは、支離滅裂なことを言うばかりか、極端な環境主義に染まっている男でした。

一方のドクター・キャサリンは初めて会うにも関わらずジェームズ・コールとどこかで会ったような錯覚を覚えます。最初。ドクター・キャサリンはジェームズ・コールのことを妄想癖のある精神病者だとばかり思っていました。

それもそのはずジェームズ・コールは1996年になると、人類のほとんどが絶滅するなどとドクターキャサリンに言ったからです。

ある日、精神病院を脱走しようとしたジェームズ・コールは捕まえられてしまいます。そして独房に入れられると、いつのまにか彼は窓もないその部屋から姿を消し、再び2035年の現在へとタイムスリップして戻っていくのでした。

現在に戻ってきたジェームズ・コールは、科学者たちに一通り起こったことを報告し、再び1996年に送られました。しかし今度は1996年にタイムスリップする前に、彼はあろうことか第一次大戦中のフランスへと降り立ってしまいます。

そこでジェームズ・コールは脚を銃で撃たれ、次の瞬間やっと目的の1996年にタイムスリップすることができました。

1996年の世界でジェームズ・コールが頼ったのは自分を知るドクター・キャサリンでした。
講演会を終えたドクター・キャサリンの車に忍び混み、ジェームズ・コールは彼女を脅して、フィラデルフィアに向かうように言います。フィラデルフィアには12モンキーズのアジトがあるからです。

ドクター・キャサリンは6年前に独房から姿を消したジェームズ・コールのことを覚えていました。そして彼との再会をなにか不思議な縁のように思いました。

かつてはジェームズ・コールのことをただの妄想癖のある精神異常者としか思っていなかったドクター・キャサリンは、傷を負った彼の脚から第一次世界大戦で使われた銃弾が出てきたのをきっかけに彼が本当にタイプスリップしてきたことを信じるようになっていきます。

しかし当のジェームズ・コール本人は、タイムスリップを繰り返し、現在と過去。妄想と現実の違いが分からなくなり、自らの記憶を疑うようになっていきます。

やがてジェームズ・コールとドクター・キャサリンは、12モンキーズのアジトを突き止め、彼らが企んでいることを阻止しようと試みます。12モンキーズのリーダーは、ジェームズ・コールと同じ精神病院にいたジェフリー・ゴインズでした。ジェフリー・ゴインズの父親は、細菌学者ドクター・ゴインズだったのです。ジェフリーは父親の研究所からウイルスを奪い、まき散らそうと考えているのに違いありませんでした。

1996年12月、いよいよウイルスが撒かれるその日がやってきました。自動車でハイウェイを走ると、外はパニックになっていました。なんでも12モンキーズがあちこちの動物園の檻から動物を解放したようでした。12モンキーズの活動の目的は、実はウイルスを撒くことではなく動物を守ることだったのです。

それを知って、ジェームズ・コールとドクター・キャサリンはほっとしました。しかしそれもつかの間、空港に着くと、二人はドクター・ゴインズの部下であるドクター・ピータースと遭遇し、すぐにピンときます。

ウイルスを研究所から盗んだのは、ドクター・ゴインズの息子のジェフリーではなく、部下のピータースだったのです。

ジェームズ・コールはウイルスが撒かれるのを阻止するために、ピータースを空港で殺そうとします。しかし逆にジェームズ・コールはその場に居合わせた警察官に射殺されてしまうのでした。

そしてその瞬間を一人の少年が目撃していました。その少年とは、ジェームズ・コール本人でした。かつて彼が繰り返し見ていた悪夢がここで正夢となったのです。

生き延びたドクター・ピータースは飛行機に乗り込み、もうすぐ自らの手によって人類が滅びようとするのを実感します。ところが彼の隣の席にはジェームズ・コールを過去へと送り出した未来の科学者が座っていたのでした。そして科学者は自分のことを「救済保険業」で働いていると自己紹介して、物語は幕を閉じます。

12モンキーズの設定

12モンキーズは、ウイルスによるアウトブレイクが起こった1996年の過去と、わずかな人間が生き延びた2035年の現在をめぐるタイムトラベルの物語です。

そのためウイルス感染が起こった直後を描く、ほかのパンデミック映画とは一味も二味も違います。

また、パンデミック、タイムスリップのほか、12モンキーズにはループの要素も含まれており、これが実は物語の謎を解く重要なカギになっているのです。

物語の大部分は過去を中止に進んできますが、ストーリー上、最も重要な時間軸は、2035年の現在だといえるかもしれません。振り返ると2035年の世界は次のような状況に陥っていました。

すでに人類の大半が絶滅し、わずかに生き残った人間たちが地下で、動物たちが地上で暮らしていた。
科学者たちは、いまだにウイルスの治療薬を開発することができなかった。
ウイルスの治療薬を作るには、変異する前の純粋なウイルスが必要だった。
純粋なウイルスの情報収集をするために囚人のジェームズ・コールが過去に送られることになった。

ここでポイントとなるのは、科学者たちはあくまでもジェームズ・コールに対して決してウイルスの拡散を止めることを指示したことではないということです。彼らが求めていたのは純粋なウイルスの情報であって、すでに起こったパンデミックを止めることが目的ではなかったのです。

それもそのはず、12モンキーズの世界では、一度起こった過去の出来事は、いずれにしてもまた起こる、というループの法則に基づいているからです。

12モンキーズのタイムループと予言

物語の中でタイムループが起こっている伏線はいくつもありました。まず、冒頭のシーンはラストシーンにつながるジョームズ・コールの記憶でしたね。

また、ジェームズ・コールとドクターキャサリンが1990年に初めて出会ったとき、彼女はジェームズ・コールのことをどこかで見おぼえがある、というようなことを度々に口にしていましたが、それもすでに二人がループし続ける時間軸で出会っていたことの証拠です。

ドクターキャサリンは、1996年に講演会を開き、「災害のはびこるときには予言が氾濫する」と言い、ヨハネの黙示録を引用します。というのもヨハネの黙示録は、世界の終末を予言したものだという見方があるからです。

西暦1362年、14世紀の頃、イギリスの村に不思議な男がやってきて、人類は600年の間に恐ろしい疫病によって絶滅すると予言したそうです。

そしてその予言通り、ペスト、天然痘、エイズなどの感染症によって多くの人々が亡くなりました。

第一次世界大戦中には、ある男が自分は未来から来たと言い、1996年に世界を滅ぼすことになるオリジナルの細菌を探すために来たと予言してます。この男は2035年から送られたジェームズ・コールの友人であるホセであることが分かっていますが、歴史上で何者かによって度々、人類の危機が予言されたのは、そもそも予言ではなく、タイムループが起こっているからだったのです。

12モンキーズの新犯人とラストシーン

あらすじで紹介したとおり、犯人だと思われていた謎の集団12モンキーズはウイルスを拡散した犯人ではありませんでした。

新犯人は、細菌学者ドクター・ゴインズの部下であるドクター・ピータースだったのです。ドクターキャサリンは、以前講演会で会ったドクターピータースの顔を覚えていました。そして空港で彼と再会するなり、すぐにピンと来たわけです。

そしてそのタイミングで犯人が12モンキーズではないと知ったジェームズ・コールの前に突然ホセが姿を現します。ホセは嫌がるジェームズ・コールにしつこつ拳銃を渡そうとします。もし受け取らなかったらドクター・キャサリンを殺すと脅しました。

しかしついにその拳銃で誰を殺すのか、ということについてはホセは一言も言いませんでしたね。

多くの視聴者は、あの拳銃が、真犯人ドクター・ピータースを殺すために持たされた銃だと思ったはずです。しかし実際は違います。

そう、あの銃はジェームズ・コールがその直後に警官に殺されるために持たされた銃だったのです。

なぜなら前述のとおり、2035年の科学者たちは、決してウイルスの拡散を防ぐことを望んではいなかったからです。彼らの目的は最初から純粋なウイルスを手に入れて、2035年に戻り、そこで生き残っている自分たちのために使うことだったのです。

むしろ万が一、あの空港でジェームズ・コールが死ななければ、次元がねじ曲がってしまう恐れすらあったため、ジェームズ・コールには最初からあそこで死んでもらうつもりだったのです。

もともと彼がこの役目を課されたのも、強靭な肉体やメンタルがあるからではなく、実はここで死ぬことが運命づけられていた人間だったからなのです。

ジェームズ・コールが警官に撃たれたことによって、真犯人のドクター・ピータースは、生き延び無事飛行機に乗り込みました。

そこで彼の隣に座っていたのは2035年から来た科学者のドクタージョーンズです。彼女は自分は保険の仕事をしている、と言いました。結局、それが物語のラストシーンとなっていましたが、あれには一体どんな意味があったのでしょうか。

多くの視聴者は、あそこでドクター・ジョーンズが登場したことにより、ウイルスの拡散をギリギリで食い止めることができて、人類は助かった、と解釈しているのではないでしょうか。

でも実は違います。日本語字幕では、彼女は救済保険業に携わっている、と訳されていたために、ジェームズ・コールが失敗したときの保険として送られてきたのではないか、と考えた人も多いようですが、彼女の目的はあくまでもオリジナルのウイルスの情報を収集することで、ウイルスの拡散を食い止めることではなかったのです。

なぜならそもそも保険会社は病気や事故を防ぐ会社ではありません。病気や事故が起こった後、生存した人をカバーするのが保険会社だからです。つまりあの後、世界中では確かにウイルスが拡散されたのです。そして冒頭で語られているように人類のほとんどは滅びたに違いないのです。

以上、12モンキーズについてでした。

スポンサーリンク
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします。
パンデミック 未分類
映画の秘密ドットコム