デューン砂の惑星のあらすじをラストまで徹底解説【ネタバレ】

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ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督による、SF超大作「デューン砂の惑星」は、ストーリーがやや難解です。そこでこの記事では本作のあらすじを結末まで分かりやすく一挙紹介します。

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デューン砂の惑星のあらすじパート1 惑星アラキス

惑星アラキス、別名デューンではメランジと呼ばれる、人間の寿命を延ばし、超人的なレベルの思考を提供し、超光速の移動を実現させるスパイスがありました。

メランジは原住民のフレメンにとっては昔からある健康薬に過ぎませんでしたが、別の惑星の人間にとっては金の木ともいえる原材料でした。

それを目当てに長い間、惑星アラキスはハルコンネン家が支配してきました。ハルコンネン一家は残虐で原住民のフレメンを敵対し、暴力的な支配を続けてきたのです。

そんなある日、宇宙帝国の皇帝の命令でハルコンネン家は惑星アラキスから退去を命じられます。同時に彼らの宿敵アトレイデス家に惑星アラキスを統率するようにと命令が下されたのでした。

デューン砂の惑星のあらすじパート2 移住計画

惑星アラキスに移住を命じられたアトレイデス家の主、レト・アトレイデス公爵は薄々移住が何を意味するのか気づいていました。

ハルコンネン一家の反感を買う形で惑星アラキスを統率することによって、両家の摩擦が増幅し、戦争が勃発することは目に見えていたからです。そう、つまり全ては皇帝によって仕組まれた罠だったのです。

皇帝は宇宙で強い権力と軍力を持ちだしたアトレイデス家に嫉妬を覚え、脅威に感じていました。そこでアトレイデス家の壊滅をもくろんでいたのでした。

それを薄々感じつつレト・アトレイデス公爵は皇帝の移住命令を引き受けました。皇帝の命令であればどんな理不尽なことでも受けるのが掟だからです。それはアトレイデス家だけでなくハルコンネン家も同じでした。

デューン砂の惑星のあらすじパート3 ポール

レト・アトレイデス公爵と妾のレディ・ジェシカの間に生まれたポールには未来を予知する能力が備わっていました。彼は度々予知夢を見ました。

夢でポールは先住民のフレメンの少女と出会い、一緒に砂漠で行動します。ある時、彼は宇宙帝国の兵士たちと戦い、またある時はナイフを手にして血を流すのでした。それが何を意味するのかは分かりませんでした。

ポールには母のレディ・ジェシカと同じように声(ボイス)という超能力も持っていました。ボイスを正しく使えば他人を思うように操ることができます。しかしポールのボイスはまだ未熟で、上手くそれを使いこなすことができず、まだまだ訓練が必要なようでした。

デューン砂の惑星のあらすじパート4 フレメン

デューンこと惑星アラキスには昔からフレメンと呼ばれる先住民が住んでいました。フレメンは皆青い目をし、砂漠と砂漠のクリチャー、サンドワームに敬意を示し、自然と共存を図る民族でした。

特にサンドワームについては彼らはシャイフルードと呼び、砂漠の主として崇めています。

そんな独自の文化、文明を持ったフレメンに対し、ハルコンネン家は長い間武力で支配し、敵対してきました。そのためフレメンは人間に対して強い警戒心を持つようになったのです。

対するアトレイデス家は惑星アラキスに移住するに際し、フレメンと友好的な関係を築こうとします。

そのためにダンカン・アイダホを移住に先駆け、惑星アラキスに送り込み、フレメンと交流を図ることにしたのです。

これにポールも志願しましたが、ダンカン・アイダホに断られました。そのときポールはダンカン・アイダホに彼が見た予知夢について話します。それによると、ダンカン・アイダホはフレメンと一緒に砂漠で行動し、闘いで命を落とすというのです。

ダンカン・アイダホはそれを聞いても、自分が死ぬことはないから心配するなとポールにいって一足に先に惑星アラキスに乗り込んでいきました。

デューン砂の惑星のあらすじパート5 ベネ・ゲセリット

その頃、はるばる宇宙から宇宙船に乗ってある人物がポールのもとを訪ねてきました。女性のみの秘密結社ベネ・ゲセリットの教母のガイウス・ヘレネ・モヒアムです。

ガイウス・ヘレネ・モヒアムはかつてポールの母、レディ・ジェシカの先生でもあり、皇帝とも深いつながりを持っています。そんな人物がポールに会いたいというのです。ガイウス・ヘレネ・モヒアムはポールが見る予知夢について知りたいそうでした。

レディ・ジェシカに誘導されてポールはガイウス・ヘレネ・モヒアムのいる部屋へと連れていかれました。するとレディ・ジェシカはすぐに部屋を出るように言われ、ポールは1対1でガイウス・ヘレネ・モヒアムと対面します。

ガイウス・ヘレネ・モヒアムはボイスを使ってポールを跪かせました。そして箱の中に手を入れるように命じます。さもなければ毒のついた針で彼を指すと脅します。

ガイウス・ヘレネ・モヒアムはポールの能力を試しました。ガイウス・ヘレネ・モヒアムはポールに、お前は強い力を受け継いでいる、なぜならジェシカの息子だからだ、と言いました。

ガイウス・ヘレネ・モヒアムはレディ・ジェシカがポールを秘密結社ベネ・ゲセリットの掟に背いて女性だけに許されている能力を秘密裏でポールに訓練していたことを突き止めました。変なプライドを持ったせいで宇宙の救世主クウィサッツ・ハデラックを自分で育てる気なのか、と詰め寄りました。

そしてポールはものすごいポテンシャルを持っているがそれを無駄にしている。万が一彼が選ばし者だとしてもまだまだ前途多難だ、というのです。それにたとえ彼が選ばし者になれなくても他の選択肢がある、というのでした。

デューン砂の惑星のあらすじパート6 移住

アトレイデス家は、満を持して惑星アラキスに移りました。ポールたちを乗せた宇宙船が到着すると、先住民のフレメンたちは彼を見て、「Lisan al-Gaib」と叫びました。

「Lisan al-Gaib」とはフレメンにとって「外界の声」、つまりは外から来た救世主を意味する言葉でした。

長い間、武力によって支配されてきたフレメンは救世主の登場を待っていたのでした。

レディ・ジェシカは着いてすぐに自分に仕えるメイドを選ぶことになりました。そのとき一人の女性がナイフを取り出し、贈り物だといってレディ・ジェシカに差し出しました。それは、「砂漠の作り手」、通称クリスナイフと呼ばれる聖なるナイフでした。

一方、ポールは部屋でドロイドのレクチャーを聞いて惑星アラキスのことを勉強していました。するとそこに昆虫の形をしたハンターシーカーと呼ばれる超小型ドローンを見つけます。さっそくポールは命を狙われたのです。

捜査すると、壁の中からハルコンネン家のエージェントの死体が見つかりました。彼はそこに6週間前から身を潜め、ポールを殺害を企んでいたのでした。

デューン砂の惑星のあらすじパート7 陰謀

ちょうどその頃、秘密結社ベネ・ゲセリットの教母ガイウス・ヘレネ・モヒアムは、ハルコンネン男爵と密会していました。彼女はハルコンネン男爵に皇帝のメッセージを届けに来たのでした。

彼女によると、皇帝はエリート部隊サーダカーを派遣し、ハルコンネン家がアトレイデス家を攻撃するのを援護するというのです。

ただし、レト・アトレイデス公爵は殺しても、レディ・ジェシカとポールは生かす、というのがガイウス・ヘレネ・モヒアムの課した条件でした。

それを聞いたハルコンネン男爵は、いつだってあなたたちの神聖な命令には従うといって二人を殺さないことを約束しました。

デューン砂の惑星のあらすじパート8 ダンカン・アイダホ

まもなくしてダンカン・アイダホがポールたちのもとへ帰還しました。彼は4週間もの間、先住民フレメンと共にシーチと呼ばれる砂漠の地下にあるコミュニティーの中で暮らしてきたといいます。

惑星アラキスには何百個ものシーチがあり、それぞれに1万人のフレメンが暮らしているそうです。つまり惑星アラキスには何百万人ものフレメンがいたのです。フレメンは惑星アラキスに5万人ほどしかないと言われていたのは間違いだったのです。

スティルガードがそのシーチのリーダで、ダンカン・アイダホはレト・アトレイデス公爵に彼を紹介しました。

スティルガードが登場するなり、いきなりつばを吐きましたが、それはフレメンにとっての挨拶でした。

レト・アトレイデス公爵はなんでも必要なものは用意すると約束しました。すると、スティルガードは俺たちのシーチを探すな、俺たちの土地を渡るなと言いました。

レト・アトレイデス公爵は皇帝の命令があれば砂漠を移動することは避けられない、でもシーチはずっと君たちのものだ、と安全を保障しました。

それを聞くなり、スティルガードはすぐに去っていきました。去る直前にポールを見て、お前のことを知っている、と一言だけ言いました。

デューン砂の惑星のあらすじパート9 サンドワーム

ある日、宇宙帝国のエコロジスト、ドクター・リエト・カインズがレト・アトレイデス公爵を訪れました。ドクター・リエト・カインズはフレメンが開発した保水スーツを提供しました。

保水スーツは、熱交換システムを搭載し、体を冷やし、体内から排出された汗をろ過し、チューブを使って飲むことができる、という砂漠で生き延びるために作られたスーツでした。

よく見ると、ドクター・リエト・カインズの瞳は青いのが分かります。そう彼女は帝国に仕えている身でありながら、ルーツはフレメンなのでした。

ドクター・リエト・カインズの誘導で、レト・アトレイデス公爵たちは戦闘機に乗ってスパイスのある場所へと行きました。

砂漠のど真ん中に収穫機があり、メランジを収穫している最中でした。上空をサンドワームの動きを監視する飛行機が飛んでいました。

サンドワームはリズミカルな音に反応し、砂に波を立てながら移動します。収穫機はコンスタントに音を立てることからサンドワームに攻撃される危険がありました。

ちょうどその時、前方から大きな砂の波が見えてきました。サンドワームはメランジの収穫機を狙っているようでした。

すぐさまドクター・リエト・カインズは収穫機の作業員に危険が迫っていることを警告します。彼らは収穫機を引き上げるためにキャリーオールという機械を出動させます。しかしキャリーオールの足が故障しており、引き上げることができませんでした。

仕方なく、ポールたちは戦闘機から降り、作業員を自力で救いだすことにします。ポールは地上に降りると不思議なボイスを耳にします、誰かが彼のことを救世主を意味するクウィサッツ・ハデラックと呼ぶのでした。

そうこうしている間にもサンドワームは近づいてきます。作業員たちは皆無事救出され、ポールもなんとかガーニイ・ハレックに救われ、我に返り、命拾いしました。

レト・アトレイデス公爵は、ハルコンネン家が置いていったメランジの機械がポンコツのものばかりであることから、アトレイデス家がこの地で失敗するように意図的に仕組まれた罠であることを確信します。

デューン砂の惑星のあらすじパート10 奇襲攻撃

砂漠でメランジに触れたポールをドクター・ユエが診察しました。メランジは精神に作用するので、ポールは少し精神的に過敏になっているが、問題ないとドクター・ユエはいいました。

ポールは砂漠でメランジに触れたアレルギー反応ではなく、予知夢を見たといいます。夢の中で彼はフレメンの少女と一緒でした。そしてポールは彼女とキスをしたのです。

しかしそれと同時に彼はナイフで刺され、血を流していたのです。それは自分の死のようでしたが、違いました。いずれにしてもナイフがなにか重要な鍵を担っていることを感じました。

そしてポールは、レディ・ジェシカが赤ん坊をみごもっている、と言いました。レディ・ジェシカはそれを聞いて驚きました。彼女ですら最近、妊娠していると気づいたばかりだったからです。

レディ・ジェシカは動揺していました。ポールは間違いなく選ばし者だと確信しました。それは母親としてはつらく苦しい人生の始まりでもありました。

その晩、ドクター・ユエはポールの部屋を訪れ、睡眠薬を渡し、去っていきました。

するとその直後に皇帝のエリート部隊、サーダカーを従えたハルコンネン家が奇襲攻撃を開始しました。

異変に気付いたレト・アトレイデス公爵は起きて様子を見に行きましたが、彼は背後から何者かに毒が塗られた矢を撃たれてしまいます。その何者かとはドクター・ユエでした。

アトレイデス家の基地は、裏切ったドクター・ユエによってシールドが下ろされ、無防備の状態になってしまいました。こうしてアトレイデス家は一晩のうちに壊滅状態に陥ったのでした。

デューン砂の惑星のあらすじパート11 砂漠

ハルコンネン家のエージェントはポールとレディ・ジェシカだけ戦闘機に乗せて砂漠にまで連れて行きました。

ハルコンネン家はガイウス・ヘレネ・モヒアムとの約束でポールとレディ・ジェシカの二人には手を出さないと言っていましたが、殺さない代わりに砂漠に捨ててサンドワームの餌にしようとしました。

しかしポールとレディ・ジェシカはボイスを使ってエージェントたちを操り、彼らを返り討ちにします。戦闘機が動かなくなったため、二人は砂漠の中に避難しました。

一方、レト・アトレイデス公爵は、意識がもうろうとした状態でハルコンネン男爵と対面しました。そこにはドクター・ユエもいました。

ドクター・ユエは妻を人質に取られ、彼女の命と引き換えにレト・アトレイデス公爵をハルコンネン男爵に差し出したのでした。

しかしドクター・ユエはその前にレト・アトレイデス公爵に毒入りの差し歯を渡していました。その歯を強く噛めば、毒が出るようなしかけになっていました。

それを使ってハルコンネン男爵を殺すようにドクター・ユエは託されいたのです。レト・アトレイデス公爵は言われたとおり、ハルコンネン男爵の顔に向かって毒を撒きました。

デューン砂の惑星のあらすじパート12  救世主

ハルコンネン家の奇襲攻撃をなんとか逃れた人物がいました。ダンカン・アイダホです。ダンカン・アイダホは戦闘機に乗ってドクター・リエト・カインズがいるところまで彼女に詰め寄りました。

皇帝は俺たちを殺すためにこの地に送ったんだ、といって怒り狂いました。しかしドクター・リエト・カインズは自分からは何も言えない、自分は何も見ていない、と言って黙りました。

ダンカン・アイダホは、ポールが送った発信機の信号を頼りにポールとレディ・ジェシカを見つけ出し、ドクター・リエト・カインズともに彼らを救出しにきました。

ドクター・リエト・カインズが彼らを救うことはすなわち皇帝を裏切ることを意味しています。それでも彼女は地下にある研究所に彼らを連れて行き、彼らをかくまいました。

ところがすぐに帝国に見つかってしまい、エリート部隊、サーダカーがやってきます。危険を察知したダンカン・アイダホはゲートに鍵をかけて一人でサーダカーたちに立ち向かっていきました。そしてダンカン・アイダホはいつかポールが予知夢で見たようにその戦いで敗れ、命を落としてしまいます。

ドクター・リエト・カインズの誘導でポールとレディ・ジェシカは裏口から脱出しました。ポールとレディ・ジェシカは戦闘機に乗り込み、ドクター・リエト・カインズは別の出口から外へと出ました。

ドクター・リエト・カインズは外に出ると、デバイスを使ってサンドワームを召喚します。そのときサーダカーがやってきて皇帝を裏切った彼女を殺そうしますが、彼らはサンドワームに飲み込まれてしまうのでした。

ポールとレディ・ジェシカは皇帝の戦闘機に追撃されますが、砂嵐の中に突入していったことで命拾いします。

一方、毒殺されたと思われたハルコンネン男爵は空中に浮遊したことで毒ガスからなんとか逃れ、一命をとりとめていました。ハルコンネン男爵はさすがにポールとレディ・ジェシカの二人も砂嵐に巻き込まれては生きて帰れないとたかをくくっていました。

しかしポールとレディ・ジェシカは砂嵐の中をかいくぐり、岩山へとたどり着いていました。そこでフレメンのグループと遭遇します。

その中には以前、ダンカン・アイダホが連れてきたスティルガードがいました。スティルガードはポールは救世主だから触れてはいけない。でもレディ・ジェシカは違うといって彼女に襲い掛かりました。しかし反対にレディ・ジェシカに制圧されてしまい、降伏します。

フレメンのグループの中には一人の少女がいました。それはポールが何度も予知夢で見た少女チャニでした。

闘いに破れたスティルガードはシーチまでポールとレディ・ジェシカと一緒に行くことに合意しました。しかし仲間のジャミスがそれに反対し、一番強い者がグループを率いるべきだとして決闘を申し込みます。それをポールが引き受け、二人はみんなの前で決闘することになるのでした。

ポールは、以前に夢で見たナイフを受け取り、決闘に挑みました。予知夢で見た血を流す場面はこのときのものだったのです。もしかするとここで自分は命を落とすかもしれない。

そう思いながらもポールはジャミスと戦い、彼は初めて人を殺すのでした。その瞬間ポールは覚醒しました。そしてフレメンの救世主として彼らと共に戦うことが自分の運命だと悟ったのでした。